外貨預金には知っておくべき事柄がたくさんあります。実際に外貨預金をするときにトラブルが起きたときのためにも、知っているのと知らないのとでは大違いなのです。例えば、預け入れ時点と円に戻す時点の為替レートについては知っておいた方がいいでしょう。円を売るときと、円を買い戻すときとでは、同じ時点でも異なる為替レートが適用されるのです。つまり、預け入れの時点で円を外貨に替えるレートは、顧客相場のTTSと呼ばれるレートが適用され、逆に定期預金の満期時点などで円に替えるときのレートは、TTBというレートが適用されます。
外貨預金において、米ドルの場合、一般に銀行では午前10時ごろの実勢レートのプラス1円がTTSレートになり、TTSレートはマイナス1円になります。つまり、米ドル建て預金では、預け入れてから円に替えるまででトータル2円の手数料が引かれることになるわけです。すなわち、決められた預金利率の利息をまるまる満期時点で受け取るためには、TTSとTTBの差である2円分、円安になる必要があるわけです。
外貨預金において、なかには預け入れ時点でも元本割れになるケースがあるかもしれません。よくこの点には注意して、外貨預金をスタートしてください。また、定則預金の「間間」と「利率」の関係にも注意してください。定期預金は、年率表示になっていることから、1年未満の定期預金では、その期間に合わせて金利を出し直しますが、為替コストは同じですから、期間によっては為替コストが相当剖高になるのです。むろん短期の金利か相当高ければ話は別になります。
外貨預金に預け入れる際に先物為替予約という手法を利用すれば、為替リスクを回避できます。外貨定期預金への預け入れと同時に、先物為替予約で為替リスクを回避したのでは、利回りアップを目的としての外貨出金の意味を持たないことになります。また、前述のTTSとTTBの差額を考えると、通常の場合では、ある一定以上の為替差益がなければ、外貨預金の高金利の恩恵を受けられません。
外貨預金をする場合、当然、先物為替予約できる銀行を選択する必要があると同時に、外貨定期預金に頂け入れるときだけでなく、預け入れ期間中も先物為替予約ができる銀行を選択する必要があります。要は、預け入れ時点よりも円安になったとき、先物為替予約で一定の収益を確保できる銀行を選択する必要があるのです。