外貨預金はいつでも誰でもできる時代

外貨預金は今となっては非常に身近なものといえるかもしれません。しかし、外貨預金がここまでメジャーになったのには理由があります。その引き金となったのは、日本銀行による公定歩合引き下げにほかなりません。95年9月、バブル崩壊後の低迷する経済に対するカンフル剤として、年0・5パーセントまで引き下げたわけです。その結果、日本は超低金利時代に突入し、銀行の預金金利は1年物の大口定期預金でさえ、0・3パーセントから0・4パーセントという信じられない水準まで低下しました。こうしたなか、日本版ビッグバンの第1弾として、外国為替及び外国貿易管理法、いわゆる外為法が大幅に改正され、施行されました。

外貨預金や外情などの売り買いは、これによって、ますます身近なものになりました。そして、日本においても本当の意昧での投資・運用の時代が訪れたのです。言い換えれば、プロの投資家だけでなく、一般の個人についても、日本円での預貯金や債券、株式の購入という枠にとどまらず、世界中の有利な金融資産に投資する時代が到来したのです。これまでにない低金利に嘆くだけでは前に進みません。

外貨預金を通じて、これからは世界中の金利水準や為替動向に目を向け、外国の通貨で売り買いや預け入れをする、いわゆるご外貨建ての高金利商品などに注目すべきなのです。外貨建て金融商品とは、日本円ではなく米ドルなど外国の通貨で売り買いの値が決められている金融商品を意味します。

外貨預金は金融商品の中でも初心者向きではないでしょうか。金融商品を選択するには、リスクが少ないということ、利回りに注目します。大切な資金を預金、投資・運用するのですから、安全性はきわめて重要です。外貨預金は収益性が高いところがポイントです。外貨預金には国内預金にはない為替リスクを伴いますが、為替予約という安全性を得るひとつの方法があります。

外貨預金において、仕事上、為替業務に関係ない人でも為替予約をするケースが少しずつ増えています。一般の個人でも、為替予約は知っておいたほうがよいでしょう。外貨預金を始めるにあたっては、「金利格差十為替差益=利回り向上」という前向きな気持ちでチャレンジする必要があります。プラス思考で考えれば、外貨預金では金利格差分だけ為替の変動に耐えられることになります。また、出し入れ自由の外貨普通預金であれば、為替そのものの変動を活かして利回り向上を図ることも可能なのです。